2010年10月16日土曜日

松脂が割れました

   いつも、チューナーや松脂、鉛筆、消しゴム、鉛筆削り、ベク調整用のチョークなどの小物類は、小さな袋にまとめて持ち歩いているのだが、その袋ごと落としたところ、松脂が真っ二つに割れてしまった。ちょうど松脂が一番下になり、チューナーなどの重みが全部かかるような形で落ちたようである。
   メロスのダークという最近買ったばかりの物なので、何とかひっつかないかと机の上に置いておいたところ、勤めから帰ると無くなっていた。妻に聞くと「捨てちゃった」と一言。割れた時に、「割れた割れた もう使えない」と騒いでいたのは私なので、責めるわけにもいかない。やれやれ・・。
   仕方ないので、同じ物を同じネットショップで購入した。ところで、この松脂はダークとライトの二種類があり、前回もダークを購入したのだが、色がどうも明るく、ネットの製品の写真をみても、これはライトじゃないかと首をひねっていた。写真などは取り方次第でどうにでもなるし、この製品のダークとライトはわかりにくいといういう記述もあり、使用感もよかったので、まあ納得して使っていた。
   ところが、今回きた物は前回のと比べると明らかに色が濃い。この製品は、個体差が大きいのか、それとも前回きたものはやはりライトだったのか?
   実際、弾けばわかるだろうということになるのだが、これが楽器が変わったからか、よくわからないのである。前回とそんなに変わらないようにも思えるし、前回の方が使いやすかったような気もする。なにか「不承不承」という感じですね。
  

2010年10月10日日曜日

音程が定まらない

   チェロを弾くアマにとって、音程は永遠の課題ではある。もともとそれほど音程のよい方でもないのだが、それにしても最近の不安定な音程は、恥ずかしい限りである。

  原因は、楽器が変わったことだが、今の楽器も最初の15年間は使用していたものであり、慣れの問題であろう。弾いている時には、ポジションを押さえた瞬間に「おっとっと・・」という感じで修正し、練習後半には、だいぶ修正されてくるのだが、一晩寝ると、感覚がリセットされて、前の2代目楽器の感覚に戻ってしまうのである。
  早く楽器戻ってこないかなあ・・・。
 

練習に行ってみると

 以前にも書いたが、私が所属している楽団は、木曜日と土曜日が練習日である。と言っても、週に二回練習があるわけではなく、第一週が木曜日なら第二週は土曜日という形である。以前は、ずっと木曜日が練習日であった。これは結成当時はお医者さんが多かったという理由らしい。今では、その他の職業の人も多いので、いつしか土曜日にも練習日が設定されるようなったということらしい。今の私の状況では、なかなか木曜日に行くことは難しいということで、土曜日、練習に行きました。
 すると、チェロはYさんとHさんの二人だけ。トップのYさんは、分奏の時は団内指揮をつとめるので、実質Hさんが一人でぽつんと弾いてしました。今日は、第九の2と4楽章ということなので、練習の十分でない(というか、ほとんどさらえていない)私には、ちょっとまずい状況である。一度は、Hさんの後に座ったが、だれかこないかなあと時々後ろを振り向くものの、結局だれもこないので、意を決して、横に座って弾くこととしました。でも4楽章冒頭をチェロ二人で弾くのは、緊張しますね。
 ところで、この曲は何年か前にやってはいるのだが、いざ弾こうとすると、「どう弾くんだったっけ」と考え込んでしまう箇所が何カ所もあった。ど忘れしているという感じでなく、完全に消去され、できなくなっているという感じである。
 学生の時にやった曲は体が覚えているのだが、中年を過ぎてやった曲は、覚えていない。特に、難しくて何回も練習してなんとかできるようになった部分が、全く体に残っていないのは、年齢のせいだということはわかっていても、悲しいものである。
   またかなり目が老眼が進んでおり、一定の距離でしか焦点があわない。その距離より近くても遠くてもだめである。二人で並んで弾く場合、この距離だと♯や♭などの小さい記号や小節番号は、まず見えない。
 ということで、またへろへろとした演奏をして帰ってまいりました。でも楽譜が見えないのは困ったね。

2010年10月1日金曜日

私の楽器① 1代目のチェロ

   楽器修理中と言うことで、ソフトケースに入っていた1代目のチェロを出して弾いている。この楽器は故郷に帰ってきてから、最初のボーナスをもらった時に東京へ行き、下倉楽器で購入したものである。(とばっかり思っていたが、今から考えると楽器のラベルの製作年代とあわないので、どうも故郷に戻って二年目のことのようである)
   シモーラというブランド名で、下倉楽器がドイツで作らせている楽器で、そのためラベルはドイツ製となっている。№390で価格は40万前後だったと思う。同じような価格の楽器を何台か弾いてみて、一番よく鳴った楽器だった。
  同じような工程で同じような材料を使っている量産品でも、違いはあるものである。

2010年9月22日水曜日

ベートーベン 第九  それは人類の文化遺産

  四年ぶりにHさんの指揮での第九である。四年前にHさんは、「第九は人類の文化遺産である。」という言葉を言っておられた。まさしく自分で実際、弾いてみると、この言葉の意味が身にしみるほどわかる。まさに曲全体が巨大な建造物にも似て、その存在感に圧倒される思いである。アマオケであっても、取り組みがいのある曲なのである。
  そして、この曲に限らず、ベートーベンの曲には、無駄な音符は一つとしてないなあと、弾いていていつも感じる。ベートーベンがどんな人かはいろいろな解釈はあるが、少なくとも音楽に対して真摯で、すごく真剣に向かい合った人だというとは、弾いているとわかる
    反対にチャイコフスキーの曲には、なんでこんなところを繰り返すのか、こんなフレーズは必要なのかなあと感じることが結構ある。才能の無駄遣いという言葉が思い浮かぶ。魅力的なメロディに感心する反面、弾いていて退屈さを感じることも多いのである。
    たぶん、内面はやや不真面目な、怠惰なところがある人で、そういう面は人間誰しもではあるが、問題はそういう面を、自分の作った曲にも見せてしまう、心の弱さというか倫理観の弱さというのかな、そういう人だったのではないかという気がしてならない。
    ベートーベンがもしチャイコフスキーの音楽を聴いたら、その倫理観から激しく拒絶したのではないかと思う。ベートーベンの音楽に対する姿勢が、何世紀も後の人間にも、心地よい一種の緊張感を与えるのであろう。

2010年9月21日火曜日

楽器の不具合

  今の楽器は、もともとネックに持病があり、購入後、3回直してもらったのだが、また具合が悪くなってしまった。1回の修理につき、東京まで2回往復しなくてはならないので、交通費だけでも大変である。さすがに3回目の時には、楽器屋さんも「本当は支障なく使用できないとだめなわけですから」と言われ、修理費は取らなかったが、これで直ったと思っていただけに、がっくりという感じである。幸いなことに今回は高校生の息子が東京まで行く用事がたまたまあったので、新幹線などでの楽器の置き方(例の三列席 最後列の後ですね)や楽器屋さんまでの道筋をストリートビューまで利用して教え、持っていってもらった。本当に根本的に直してくださいよ。気に入っている楽器ですから・・。
  というわけで、秋の演奏会は、急遽、しまってあった昔の楽器を使用しての演奏でした。音程がへろへろだったのは、腕の問題もありますが、こういうわけもあったのです。チェロの他の皆さん、なにやら変な音を出していると思われたでしょうが、許してくださいね。

秋の演奏会 終了

 秋の演奏会、終わりました。今回は一部と二部の構成で、一部はショパンのピアノ協奏曲一番、ピアノは地元の高校2年生の生徒さん。二部は「ジャングル大帝」や「もののけ姫」などポピュラーな感じでした。ピアノ協奏曲は、聞きに来ていた妻によると「若いっていいわねー ぴょんぴょん跳ねているような演奏だったわね」ということ。たぶん褒めているのだとは思いますが、ちょっと微妙な評価でした。いささかオケのほうがもたついたところもあり、その点は気の毒だったかな。

 二部は、一部に比べ軽すぎるような感じで、少しあっけない感じで終了してしまいました。でもアンコールに「新日本紀行」を持ってきたのはどうなのかなあ。高校生の長女に聞くと「全然知らない。聞いたことない。」という答。まあ、年配の人にはよかったのかもしれません。次は、12月で「第九」という、がんばりがいがものすごくある曲です。

 仕事の部署が4月に変わって以来、練習にもほとんど出られなくなっていたのが、なんとか演奏会に出られてよかったと思います。

2010年8月19日木曜日

アマオケの指揮者

   秋の演奏会の指揮者は、Yさんで、今までも何回か振ってもらったことがあるが、大変優しい方であった。

 今までいろいろな指揮者に振ってもらってきた。日本にはたくさんの指揮者がいるものだと思う。一握りの世界レベルの指揮者とともに、アマオケとプロオケの狭間で生きながら、好きな音楽にかかわっていく指揮者も大変多いことがわかる。純粋にプロオケの常任指揮者としての地位を固められない人たちなのだから、アマオケの指導法をもう少し勉強したらいいと思うのだが、プライドがあるのか、指導方法のへたなというか、たぶんそういうことをあまり本格的に考えたことがない人も多いように思う。

2010年3月29日月曜日

チェロと指使い ボーイングは統一、左手はバラバラ?

  最初に曲に取り組む時は、まず例のように楽譜を製本し、指使いの解析を行うことになる。これが結構、時間がかかる。特にブラームスは、特有の♯や♭が臨時に付くフレーズが多く、音が取りにくい。まあ、最初、頭の中で指使いを決めて書くのだが、その後、実際弾いていきながら修正していくことになる。 結局、無理な指使いは淘汰され、自分の技量にあった指使いが残ることとなる。
   少し不思議に思っていることに、ボーイングは統一されているのに、指使いは統一されていないということである。これはアマオケだけではないようで、同じフレーズを、バラバラの指使いで弾いていることはプロでも見る風景である。指使いが違うとフレーズのニュアンスも変わるので、これでいいのかなあと思う。
   アマの場合は、技量の違いもあり、安全運転で音程の取りやすいように弾く人と、フレーズの表現を大切にして弾く人がいても不思議ではないし、仕方が無いとも思うが、プロはどうなのだろう。ボーイングは統一して、指使いはバラバラというのは、片手落ちのような感じがしてならない。

2010年3月26日金曜日

私の楽器② 2代目のチェロ

私の2代目の楽器は、一応、イタリア(クレモナ)製の手工品1972年製である。
 

お前も所詮クレモナかぶれの一人かとか、自分の分際を心得ろなどのお言葉が聞こえそうですが、私が手に入れた当時は、最近(今は少し落ち着いたようですが)のようにイタリアの楽器を過度に持ち上げるような雰囲気はなく、価格も、イタリアの楽器と、独、仏、英などの楽器に特に差はなかった。またこの製作者も、今のように、商業ベースに乗ってしまったような作り方もしていなかった時の作品である。

良い楽器をと、とっかえひっかえ弾いていたら、ダラ.コスタという人の楽器とこれが残り、値段も同じようなものだったが、4弦のバランスが良かったことや音色も気にいったので、購入した次第である。購入価格も今の価格からは考えられない常識的な価格でした。



年代から考えると、製作者43歳の作品である。ネットで彼のcelloは70年代前半のものを中心に三台ぐらい見たことがある。80~90年代のものはほとんど見たことがなく、2000年以降のものは楽器店のホームページや店頭で販売しているのを数多く見る。

いずれも70年代前半のものは、形と言い色合いといい私のものとそっくりで、このころ同じ手法で何台か作っていたことがわかる。工房を立ち上げ、本格的に製作を始めた頃で、弟子はいたかもしれないが、日が浅く、子ども達もまだ一人前とは言えない(長男は十代後半?)時期である。(まだ)真面目に製作していた頃の作品と考えています。
 

楽器店の彼の作品の紹介文は、それこそ美辞麗句で溢れていますが、基本的に「朗々と良く通る音で、かつ大きな音で鳴る」という楽器ではありません。さほど音量は出ない楽器です。1代目のシレーナのほうがボワンボワンと大音量で響きます。
 

一方、音色はとても上品で聞きやすい音がします。
ただ「秋空のような澄み切った音」ではなく、やや甘めの柔らかい音です。

製作は丁寧で、購入したところの店主さんはパーフリングや渦巻きなどの加工をみて「うまいなあ」ともらしていました。口上手な人ではないので、本当なんだろうと思います。

私は、この楽器で満足していますし、購入時の値段は、性能と釣り合っていたと思います。しかし、今の目が飛び出るような価格に見合う価値があるかというと、それはないと思います。特に最近の彼の作品は、ニスものっぺりとした感じのものもあり、丁寧さが感じられません。今の楽器が当時出てきても、選ばなかったと思いますし、また現在の彼の楽器を購入できるような経済的余裕があるなら、当然、別の人の楽器を選んだと思います。


最近は、不自然な持ち上げられ方をした反動か、彼の作品は売れ残っているようです。また中には評価もよく言わない人もでてきています。しかし、楽器店が書くような内容はオーバーだと思いますが、70年代の楽器は丁寧に作製されており、また彼ならではの音色のする(←これを創造し確立するのは大変ですが、大切な要素ですね)良い楽器だと思います。

新作楽器の評価が落ち着くのは、100年くらいの年月は必要に思いますが、21世紀後半におけるこの楽器の評価は「それなりにしゃれた音のする中堅の楽器」というものでないでしょうか。








2010年3月23日火曜日

湿度が気になる

 連休中、日曜日は雨風のひどい日でしたが、少しばかり練習。月曜日は家族の者は、大阪へ、絶好の練習日和だが、何となくTVやビデオを見ながら終わってしまいました。楽器の調子は特に変わりはないが、駒が手前(ネック側ですね)に若干倒れ気味です。これは、春先になって気温が高くなっているので、アジャスターを緩めることが多いからでしょう。本当はペグでも調整しなければいけないのだが、ウィットナー製のテールピースについているアジャスターは結構、調整幅が大きいので、ついこちらに頼ってしまう。あまりひどくなれば立て直しということになるが、駒の立て直しは一作業でもあり、なによりも弦を一度緩めて張り直すと、A線を切ることも多いので、ちよっと様子見です。ちなみに私のテールピースは、表面がつるつるで光っているが、最近の物はネットで見てみるとつや消し加工がしてあって、なかなか格好がよろしい。いいなあという思いが湧いてくるが、テールピースの交換は、駒の立て直しよりもさらに大仕事になる。まあ駒の様子が我慢できない状態で、しかもA線が切れた時ぐらいでないと、なかなかできませんね。
最近、湿度計の付いた時計が安かったので買いました。いつも楽器の置いてある場所の湿度を測ると70%の後半である。私の部屋は北向きなのだが、南の居間を測ると50%程度なので、明らかに高い。それでも昨日は晴天だったので、窓を開けておいたら40%台まで下がっていた。ところが、夕方になって窓を閉めると70%ぐらいまで上がってしまう。この湿気は一体どこからやってくるのだろう。ちょっと不思議な感じです。

2010年3月21日日曜日

練習に行ってきました

 私の所属する楽団は、以前は、練習日が木曜日というアマオケにしては珍しい曜日でした。どうも設立当時のメンバーにお医者さんが多かったというのが理由だそうですが、何年か前から隔週で土曜日と木曜日が練習日になりました。
  ということで、昨日、練習に行きました。曲目はブラームスの3番ですが、行ってみるとチェロパートはトップのY君が一人だけ。こういう場合は、横に並んで弾くのが普通ですが、練習も十分ではないので、彼の後で弾かせてもらうことにしました。後でOさんがきましたが、さらに私の後に座られたので、チェロは3人が縦に並ぶという細長い体型になってしまいました。