2018年6月30日土曜日

サン・サーンス 「白鳥」 の名演奏が見つからない件② アルト・ノラスとイッサーリス 

サン・サーンス「白鳥」の名演奏がなかなか見あたらないと書きました。

演奏に当たって、「芸術性」の追求は必須です。

ただ、登っても、登っても、なお仰ぎ見る高さを持つ、巨大な峰のような曲もあれば、ある程度登ると、それ以上の追求が難しくなる曲もあるように思います。

どんな曲でも、優れた演奏家は、紙を一枚一枚重ねるように、さらなる高みを目指していきますが、この「白鳥」は、どちらかというと、この後者の曲なのかもしれません。


2018年6月28日木曜日

サン・サーンス 「白鳥」の名演が見つからない件① マイスキーについて

多くの演奏者に弾かれているこの曲ですが、案外、名演というのは見あたらないです。

ネットを見ていたらマイスキーの白鳥がありました。
若い時から少し「濃いめ」の演奏をする人でしたが、この人は、年を取るに従い濃くなるのかと感じます。これは「瀕死の白鳥」を表現しようとしてるんでしょうか。

2018年6月27日水曜日

サン・サーンス「白鳥」は、なかなか「白鳥」になってくれない件


これは、おやじの長いぐちですので、技術的な参考にはなりませぬ。

美しい情景です
「白鳥」 定番である。言うまでもなく、「ど」がつくほどの定番である。

この曲を弾きたいと思い、チェロを目指した方も多いと思う。

またチェロとヴァイオリンの区別がつかないような人でも、この曲は「聞き覚えがある」という超有名曲である。

アマオケに所属していると、たまに地元の小中学校に慰問に行く時があります。(慰問?)

すると、大抵、曲と曲の合間に、楽器紹介があります。
パート毎に工夫をこらす場面ですが、我がチェロパートは、トップが、「白鳥」の冒頭、4小節を弾いて終わりです。 

これで十分なんですね。

小学生は「あっ これ聴いたことあるう」と興味を持ってくれますし、
先生、保護者の方も「美しい音やねえ」と満足してもらえます。

また他のチェロ団員は、「うちのトップは、ええ音だすやん」と、完全に傍観者になって、「楽器紹介です」と言われ心臓がどきどきすることもありません。
いやあ、いい曲ですよ。

でも調子に乗って、次のフレーズまで弾いてはいけませぬ。
小学生は飽きやすいですからね。