2014年4月23日水曜日

ハイブリットカー 本当にエコなのか

プリウスを中心とするハイブリットカーは、日本人が生み出した自動車として、誇って良い存在である。欧米人は、あくまでハイブリットカーは、ガソリン車から電気への移行、つなぎの技術として見ていたため、あまり本気で開発しなかった。ところがこの移行期間が案外と長期間続きそうで、目論見が外れたという面はあるものの、ハイブリットは日本が自動車において示したオリジナルとして、高い評価ができる。

ただし、内装にせよ、乗り心地にせよ、もう少ししっかり作れよとは思う。

2014年4月22日火曜日

ゴルフⅣ ドイツ人とデザイン感覚

ドイツ人のデザイン感覚はどうなっているんだろうと思うことがある。もちろん悪い意味でである。
はっきり言って、ドイツ人の造形に関する感覚はダメダメという感じが強い。なにかごてごてとしてあか抜けないのである。VW車はもちろん、ベンツもBMWもアウディも同様である。簡素で可愛らしかったminiが、ドイツ人にかかるとどう変化したかを見ると、ドイツ人の造形感覚がわかる。
ドイツ人に美を作り出せるとするなら、機能美という美であろう。

造形という点で優れているのは、イタリア人である。彼らはどうしてあんなに官能的な美しさを生み出せるのだろう。
ただ美しいのではない。豪華で、結構きつい色づかいをしながら、下品に陥らず(というかやや下品なにおいを隠し味として使いながら)、車の外観と内装をセンス良くまとめている。他の民族の及ばない分野である。ラテン系の民族からすぐれた彫刻家が輩出することも、彼らの持つ独特の感覚が関係していると考えられる。

※一時、フェラーリに日本人デザイナーが登用されたことがある。彼が担当したという車を見たが、何にも似てないものをつくろうとする意欲は感じさせるものの、なんともあか抜けないものであった。フェラーリにとって最も大切な官能的な美しさのない、美的才能の無さを如実に感じさせるデザインでしかなかった。日本のマスコミは「フェラーリ在籍」というだけで、持ち上げているわけだが、デザイナーとしては、最も大切な「センス」が無い人である。

しかし、ゴルフⅣもこうやってみると、悪くない。一種の「かたまり」感というのか、全体としてのまとまりと存在感は感じるデザインである。初代のジウジアーロが確立した形が良かったことと、そのデザインの流れが、まだわずかに残っているためであろう。

2014年4月21日月曜日

歴史への視点② 靖国神社

歴史への視点② 靖国神社
靖国神社については、様々な論評がなされ、何が論点なのかもわかりにくい。

1,はっきりしていること
①鎮魂の社であること。
靖国神社は、軍国主義の象徴のような論評があるが、基本的には、戦争で死亡した戦士に対する鎮魂のための社である。

明治新政府は、下級武士と朝廷による合同政府という面があるが、実は戦争で亡くなった人を鎮魂するという発想は、武士にはない。

前田利家が死ぬ前に、女房のお松が「あなたは、多くの殺生をしているのだから、この帷子をきて死んで欲しい」と言ったところ、利家は「お互いに堂々と戦ったのだから、何の恥じるところはない。それで死んだからと言って恨み言を言うような女々しいやつは、わしが地獄へ行って成敗してくれる」といって聞き入れなかったという話がある。武士の死生観がよくわかるエピソードである。

2014年4月20日日曜日

若者の車離れについて

若者の車離れだそうである。昔ほど車に関心を持つ若者がいなくなっているということらしい。自動車評論家は、原因として若者を取り巻く娯楽が多様化したことや交通網の発達に伴い、車を必要としなくなったこと等をあげていた。

何を言ってやがる という感じである。

今の車のどこに、若者の心を奪うような車があるというのか。あるのは実用本位の真四角の車ばっかりじゃないか。前から見ると人相?(車相?)の悪い車も多い。あんな格好の車に乗りたいとは思わないだろう。他にあるのは、ハイブリットのか細いタイヤをはかせた、乗っていて何のおもしろみもない車である。若い者がガソリンが節約できてうれしいと思って車を選ぶわけがないだろう。スポーティな車にGT-Rがあるが1000万を超える車を若者はもちろん、一般の人の誰が買えると思っているのか。

それに若者=スポーティな車を好む という考え自体が古いと思う。

トヨタが86を出した。何度か街角で見かけたが、たまたまかもしれないが、運転している人はいずれも髪が白くなったおじさん連中ばかりだった。あれは、昔の若者がよいと思った車をもう一度出したに過ぎない。今の若者が「いいなあ」と思う車は、ああいう車ではないのである。

若い人で車が好きな人は、外車に流れるのではないかと思うが、この外車というやつは、昔と比べると随分ましになっているが、未だに若い人が気軽に買える値段ではない。

結果、若者は割り切って国産車を買うのである。

今の若者が選べる魅力的な車をメーカーが生産していないことが、車に興味を示さなくなっている理由であろう。

2014年4月18日金曜日

日本車とドイツ車の違い① ゴルフⅡという車から 

今の車の前には、ゴルフⅡCLI(MT)に12年乗っていた。
もう、見たこともない人が多いと思いますが、記憶に残っていることを書いておきます。

ゴルフⅡを購入しようと思ったのは、そのスタイルにひかれたからであった。夕刻、自転車に乗っていた私を、濃紺のゴルフⅡが追い越していった。その斜め後ろ姿が、とても美しかった。「ああ、こういう車に乗ってみたいなあ」と思わせるに十分な美しさがあった。

 当時、ゴルフⅡはそろそろモデルチェンジのうわさが出ており、機械的にも安定しているかと思ったこと、ディラー(ヤナセだが)も全国に配置され、修理にもあまり不安が無くなっていたことなどから、国産に比べると高い買い物だったが、購入した次第である。

乗ってみての感想は、簡単に言うと
    「ドイツ人恐るべし」 であった。

当時、日本はバブルに移行しようとする時期で、欧米なにするものぞという雰囲気もあった時代である。

そんな時に「東洋の方、自動車というのはこう作るものだよ」
というドイツ人の声が聞こえた。

これは名車であると素直に思う。

何が優れていたのか

書いてしまえば、コンパクトな外観からは想像できない広い室内、走る、曲がる、止まるの基本性能の高さ、腰の痛くならない良質のシート、何年たっても錆のこない塗装、衝突安全性、安定した高速性能等、車としての必要な諸要素が高い時点でバランスが取れていた・・という言い方になるのだが、ただコーナーを曲がるだけで、その正確に曲がる気持ちよさに感動した車は、初めてだった。どの面を取り上げても、とても当時の日本車の及ぶものではなかった。

乗って良し、走って良し、家族を乗せて良し、スポーティーに走ってもある程度答えてくれる万能車だった。
 
この車を作った技術者は、「世界一の大衆車を作ろう」と真面目に考え、そして実際、作り上げたのである。ドイツ人の論理性と妥協をしないという頑固さが良い面に出た一例であろう。

しかし、12年乗って、一ヵ月に1回は具合が悪くなるような状態になり、乗り続けることに不安がでてきたこともあって、ゴルフⅣに乗り換えたのである。その裏には、VWに対する信頼感があったことは間違いない。

ところが、その信頼感は、半分裏切ら、半分満足するという中途半端な結果になった。

ゴルフⅡが、まだ若くて素朴だが、顔立ちは垢抜けたところがあり(イタリアの血が流れているらしい・・・・)骨太で誠実な青年とすると、ゴルフⅣは、でっぷりと贅肉がついて(脂肪の下には、まだ筋肉はついてはいるが)、「世の中、マーケティングに妥協することも必要なんだよな」などとうそぶいている中年の男となっていた。
あの世界一の大衆車を作るんだという純粋で高い志に、迷いが見られる車になっていた。
この混乱はゴルフ6ぐらいまで続いたように見える。


今でも、ゴルフⅡが新車で売っていたら買いたいというか、あの時、少しお金をかけて修理をして、手放さなければ良かったなあと思う時もあるが、高速を走ると、100㎞で室内がうるさ過ぎて会話もできないという車は、今の時代、ダメでしょうね。

 






2014年4月16日水曜日

ゴルフⅣ もう少し乗るかね

 春を迎え、ゴルフは快調に走っている。セルモーターの引きずりも、気温が上がったせいか、ほとんど症状がでなくなった。
2013年7月に車検を通した直後は、ガスケットを交換したということで(本当に交換した様子である)、エンジンの回りが良くなかったが、11月に東京まで往復したところ、調子を回復し、燃費もよくなった。ヘッドライトも、はやりのHIDに自分で交換し、とても明るくなり満足である。中国製の安物なのでどうかと思ったが、今のところ大丈夫である。

※この時の車検の時、ファーレンFは、総額80万を超える見積もりを、何の説明もなくいきなりFAXで送りつけてきた。こうした行為を非常識という。メカニックが良い人なので(ゴルフⅡの時からお世話になっている)、車検をずっとしてもらっていたが、残念ながらもう二度とファーレンで車検を通すことは無いであろう。
 

あとはタイミングベルトとクラッチの交換が遠からずやってくるのだが、それをやると、あと2回ほどは車検を通したいところである。VWも日本にはMT車を導入する気もないようなので、故障が頻発しなければ、このままのるかなあという感じである。

本当は、もう少し小振りの車で、キビキビと走る車に乗りたいのだが、 MT車となると本当にない。VW社は本国でもDSGをメインにしていくのだと日本の評論家は言うが、それは本当なのか。
イギリスのVW社のホームページを見ると(ドイツ本社のはドイツ語なのでさっぱりわからない)、ポロであっても、エンジンや車体色の選択肢がたくさんあって、とてもうらやましいし、どの写真を見てもあいかわらずMT車が主流のようにしか見えないのだが・・・。

というわけで、実は次に乗る車がないのである。やれやれ・・・。

2014年4月14日月曜日

ゴルフⅣ タイヤ交換 ピレリP7×4で48,000円

ゴルフⅣ GTIには、最初、ミシュランがついていた。
現在は、ピレリ P7(205/55R16 91W)である。
 

50代後半の私にとって「P7」 というブランド名は、なんとも心地よい響きがします。
「P7かあ」という感じなのだが、今の人はただ、「?」ですね。

 
実は、私がゴルフⅡに乗ったときに付いていたタイヤがこのP7であった。この当時ゴルフのタイヤには、ピレリの他、ミシュラン、コンチネンタル、ブリジストンがあり、どれが付けられているかは、車が来るまでわからなかった。ピレリ7が付いているのを見て、こんな大衆車にいいタイヤを付けるんだなあと思ったのを覚えている。

このタイヤは止まる時の感覚が独特で、最初に接地面が停止して、その後、タイヤのたわみによって車体自体のいき足が止められ、車体が引き戻される感じがよくわかる停止の仕方をした。

現在のP7にも、同じ感覚が若干残っているのが、懐かしかった。

それにしても、長い間、作り続けられているタイヤである。
ゴルフⅣに装着して、5000㎞ほど走った。現在の基準で言えば、古さはいなめないのだろうが、なかなかどうして、走る 曲がる 止まるという基本はしっかりしている。また道路の状態もよく伝えてくれる。雨の日も不安はない。燃費は最初は、若干悪くなったかと感じたが、3000㎞も乗ると、改善され、前のタイヤ(ミシュラン)よりもわずかながら良くなっている。

乗り心地が堅いとか、音がうるさいとか言う口コミがある。
確かに音が静かとは言えないタイヤである。特に高速を走るとミシュランよりゴーゴーという感じの音がする。また乗り心地もやはりミシュランよりは、段差ではガタンガタンという感じの堅さを感じる。私は、そういう特徴を是とするが、タイヤ選択の観点に、静粛性と柔らかな乗り心地を重視する人は、選択しない方がいいだろう。

また、バランス調整に多くの重りをつけられたという口コミもあるが、私の場合は、各タイヤに一つから二つしかついていない。結構、高速も走ったがタイヤがぶれることもなく何も感じなかったので、タイヤによる当たり外れはあるのかも知れない。

一方、このタイヤは、空気圧による性格の変化が大きいように思う。2.5も入れると、かなり堅く、バタバタした感じになる。いろいろ試したが、ゴルフの場合は、前2.3 後2.2ぐらいが、乗り心地と操作性のバランスが良いようである。
空気圧は、経年とともに気温でも変化していくので、結構まめに調整が必要である。

ただゴルフⅡでの経験だが、ドイツ車に一番あうのは、コンチネンタルではないだろうか。地面に圧力をかけ、小さい段差などは踏みつぶすような乗り心地だが、反面、道路の情報はよく伝えてくれるタイヤだった。一般的には堅いタイヤと言われるものになるのだろうが、それならカーブですべりやすいのかというとそうではなく、コーナーはコンパスでトレースするように正確に美しく曲がっていく。よく地面をつかみ滅多にタイヤが鳴くことはなかった。一方、高速の直進安定性は、すばらしく、地面をつかみひたひたと走っていく。ゴルフのサスペンションチューンとタイヤ特性があいまって、車はこう走らせる物だというドイツ人の感覚がよくわかる組み合わせであった。
 

ゴルフⅡでもⅣでもだめだったのは、ミシュランである。乗り心地自体は、柔らかいのだが、コーナーでは、タイヤがたわみながら、踏ん張って曲がるという感じがあり、好みの問題にもなるが、こういう曲がり方は、運転していて道路の状態がつかみにくい。

 ドイツ車の剛性感の強いサスペンションとミシュランはあわないと思う。車をどう走らせ、曲げていくかという基本的な方向性が違うのである。その点、イタリアのタイヤは剛性感が結構あるので、案外相性がいい。
 

まあドイツ人とフランス人は昔から、仲が悪いし、ドイツ人とイタリア人は先の大戦では同盟関係だったことから考えると、相性は案外といいのかも知れないと、まあ、あんまり意味のないことも思い浮かんだ。

タイヤは試乗ができないので、購入してから「しまった」と思っても、何年かは使わざるをえないのが辛いとこだが、とにもかくにも、この値段(1本10500円で、工賃、タイヤ引き取り等全部こみで、48000円)で、この性能を得られるのなら、文句はありません。

※4年目を迎えました。4万㎞ぐらいは走りましたが好調ですよ。耐久性については、特に減りが早いとも、遅いとも感じませんが、昔の設計によるタイヤですからそれなりに普通に減るという感じですね。溝はまだまだ大丈夫です。細かなヒビもありません。(2017 4記)

2014年4月11日金曜日

ゴルフⅣGTI そろそろ乗り換え?

ブルーアンスラサイトという色です。写りが実際と違うなあ
ゴルフⅣGTI 12年目である。

最初の2年ほどは、トラブルもあった。特に小さかった子供を連れて、スキーの帰りに助手席側の窓が落ちた時は、少し驚いた。まあ全員スキーウエアを着ていたので、なんとかしのげたが・・。

以後は、ガソリンを入れては走るの繰り返しで、いつのまにか、オイルも車検時に交換するだけで、ノントラブルである。愛車とはとてもいえない扱いではある。

ところが、最近、セルモーターを回すと、キュルキュルキュルと異音がする。ネットで調べると、セルモーターの戻りが悪く、エンジンによって回されるトラブルということで、交換が必要な様子。

実は、この車の前もゴルフⅡCLIに12年間乗っていた。これも最後には、一ヶ月に1回は、トラブルが起き始めたため、手放したという経過がある。

タイミングベルトも交換時期だし、クラッチ(この車は日本では絶滅寸前のMT車である)もすり減ってきたし、入れ替えの時期かなあ・・。
しかし、次に乗りたい車がないのである。特にMT車にこだわると、選択肢がほとんどない。DSGというMTもどきも乗る気がしないし。

とか思っていたら、気温が上がったせいか、セルの戻りもよくなり、異音がほとんどしなくなった。

ちょっとほっとしている次第である。
 

2014年4月4日金曜日

早期教育の問題点② 子供を過度に鍛える親たち

子供に小さい頃から、特定の運動や芸能を習わせ.る風景はよくあることだが、そんな中で、朝から夜中まで過酷と言っていいような英才教育を施す親がいる。ゴルフ、野球、サッカー、テニス、ピアノ、ヴァイオリン等等。

あまり好き嫌いで物事を判断する方ではないのだが、私は、このような行為をあまり好きではない。

こういう親は、たいてい何か強烈な思いこみを持っている。そして、そういう親に育てられる子供は、親の思いこみによって可能性を奪われることになるからである。