2014年1月19日日曜日

歴史への視点① 天皇の人間宣言とアメリカの誤解

大戦中の日本兵は、勇敢に戦った、と言う表現は正しくはない。戦前の日本人は「真面目」に戦ったのである。変な表現であるが、この表現が最も的確なのではないかと思う。
日々の暮らしに真面目に勤しみ、言われたことを従順に守っていこうとする日本人の一面が、そのまま戦場でも発揮されたのである。

結果、戦局の最後には、純粋な若者たちが、「神風」の名のもと、自ら命を投げ出すに至る。

周辺の大人の意向は、様々であったにせよ、親や兄弟、妻や子ども、日本の将来のことを思い、散っていった青年たちの心情は「崇高」としか言いようがない。
激情や偏執的な感情にかられての行動ではない。
彼らは大学教育を受け、戦局についても冷静に分析していた者が多い。理性的に考え、決断し、命を捧げたのである。その心情に思いを馳せる時、傷ましさとけなげさに胸が詰まる思いがするが、そういう若者を歴史の中で私たち日本人は持ち得たということを忘れてはならぬと思っている。