2014年4月14日月曜日

ゴルフⅣ タイヤ交換 ピレリP7×4で48,000円

ゴルフⅣ GTIには、最初、ミシュランがついていた。
現在は、ピレリ P7(205/55R16 91W)である。
 

50代後半の私にとって「P7」 というブランド名は、なんとも心地よい響きがします。
「P7かあ」という感じなのだが、今の人はただ、「?」ですね。

 
実は、私がゴルフⅡに乗ったときに付いていたタイヤがこのP7であった。この当時ゴルフのタイヤには、ピレリの他、ミシュラン、コンチネンタル、ブリジストンがあり、どれが付けられているかは、車が来るまでわからなかった。ピレリ7が付いているのを見て、こんな大衆車にいいタイヤを付けるんだなあと思ったのを覚えている。

このタイヤは止まる時の感覚が独特で、最初に接地面が停止して、その後、タイヤのたわみによって車体自体のいき足が止められ、車体が引き戻される感じがよくわかる停止の仕方をした。

現在のP7にも、同じ感覚が若干残っているのが、懐かしかった。

それにしても、長い間、作り続けられているタイヤである。
ゴルフⅣに装着して、5000㎞ほど走った。現在の基準で言えば、古さはいなめないのだろうが、なかなかどうして、走る 曲がる 止まるという基本はしっかりしている。また道路の状態もよく伝えてくれる。雨の日も不安はない。燃費は最初は、若干悪くなったかと感じたが、3000㎞も乗ると、改善され、前のタイヤ(ミシュラン)よりもわずかながら良くなっている。

乗り心地が堅いとか、音がうるさいとか言う口コミがある。
確かに音が静かとは言えないタイヤである。特に高速を走るとミシュランよりゴーゴーという感じの音がする。また乗り心地もやはりミシュランよりは、段差ではガタンガタンという感じの堅さを感じる。私は、そういう特徴を是とするが、タイヤ選択の観点に、静粛性と柔らかな乗り心地を重視する人は、選択しない方がいいだろう。

また、バランス調整に多くの重りをつけられたという口コミもあるが、私の場合は、各タイヤに一つから二つしかついていない。結構、高速も走ったがタイヤがぶれることもなく何も感じなかったので、タイヤによる当たり外れはあるのかも知れない。

一方、このタイヤは、空気圧による性格の変化が大きいように思う。2.5も入れると、かなり堅く、バタバタした感じになる。いろいろ試したが、ゴルフの場合は、前2.3 後2.2ぐらいが、乗り心地と操作性のバランスが良いようである。
空気圧は、経年とともに気温でも変化していくので、結構まめに調整が必要である。

ただゴルフⅡでの経験だが、ドイツ車に一番あうのは、コンチネンタルではないだろうか。地面に圧力をかけ、小さい段差などは踏みつぶすような乗り心地だが、反面、道路の情報はよく伝えてくれるタイヤだった。一般的には堅いタイヤと言われるものになるのだろうが、それならカーブですべりやすいのかというとそうではなく、コーナーはコンパスでトレースするように正確に美しく曲がっていく。よく地面をつかみ滅多にタイヤが鳴くことはなかった。一方、高速の直進安定性は、すばらしく、地面をつかみひたひたと走っていく。ゴルフのサスペンションチューンとタイヤ特性があいまって、車はこう走らせる物だというドイツ人の感覚がよくわかる組み合わせであった。
 

ゴルフⅡでもⅣでもだめだったのは、ミシュランである。乗り心地自体は、柔らかいのだが、コーナーでは、タイヤがたわみながら、踏ん張って曲がるという感じがあり、好みの問題にもなるが、こういう曲がり方は、運転していて道路の状態がつかみにくい。

 ドイツ車の剛性感の強いサスペンションとミシュランはあわないと思う。車をどう走らせ、曲げていくかという基本的な方向性が違うのである。その点、イタリアのタイヤは剛性感が結構あるので、案外相性がいい。
 

まあドイツ人とフランス人は昔から、仲が悪いし、ドイツ人とイタリア人は先の大戦では同盟関係だったことから考えると、相性は案外といいのかも知れないと、まあ、あんまり意味のないことも思い浮かんだ。

タイヤは試乗ができないので、購入してから「しまった」と思っても、何年かは使わざるをえないのが辛いとこだが、とにもかくにも、この値段(1本10500円で、工賃、タイヤ引き取り等全部こみで、48000円)で、この性能を得られるのなら、文句はありません。

※4年目を迎えました。4万㎞ぐらいは走りましたが好調ですよ。耐久性については、特に減りが早いとも、遅いとも感じませんが、昔の設計によるタイヤですからそれなりに普通に減るという感じですね。溝はまだまだ大丈夫です。細かなヒビもありません。(2017 4記)

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