プリウスを中心とするハイブリットカーは、日本人が生み出した自動車として、誇って良い存在である。欧米人は、あくまでハイブリットカーは、ガソリン車から電気への移行、つなぎの技術として見ていたため、あまり本気で開発しなかった。ところがこの移行期間が案外と長期間続きそうで、目論見が外れたという面はあるものの、ハイブリットは日本が自動車において示したオリジナルとして、高い評価ができる。
ただし、内装にせよ、乗り心地にせよ、もう少ししっかり作れよとは思う。
ゴルフに乗り慣れた私は、正直、プリウスにはとても我慢ができない。内装一つ見ても、安っぽさを感じてしまうのである。
ゴルフとプリウスでは車両価格が違う、金のかけ方が違う、金さえかければ日本でもあの程度はできる・・という言い訳が常にあるが、それならゴルフⅡも内装はお金がかかっていなかったが、 ゴルフⅡの内装を質素とかシンプルという人は多いが、安っぽいという人はあまりいない。
同じ程度のお金のかけ方でも、「安っぽさ」と「質素」と評価がわかれる理由を、真剣に日本の技術者は(言い訳ばかりしていないで)分析すべきである。
ところで、ハイブリットは、低燃費で地球にやさしいエコカーと言われている。このことは疑うことない事実という感じだが、本当にそうなのだろうか。
ハイブリットは当然のことながら部品数も多く、希土類や特殊な金属も使用している。それらを、土から掘り出し、輸送し、精錬し、加工して、部品として組み立て、製品にするまで、どれだけの電気を使い、石油を使っているのか計算したことはあるのだろうか。また車は使用後は廃車にしていくわけだが、部品を解体していく過程で、またエネルギーを消費する。
自動車を作り出す最初の過程から、10年なりの年月を使用し、最後に解体するまでの総トータルで、どれだけ石油を使用し、エネルギーを消費しているかを比べないと、本当にエコカーなのかは決められない。
ここらへのことを専門家に教えて欲しいのだが、どこを探してもこのことに言及しているものは見つけることができない。ひよっとしたら、ハイブリットカーと同程度の排気量の普通車とは、エネルギーの消費量はかわらない、もしくはハイブリットのほうが消費量が多い可能性もあるのではないか。
外国人は、基本的に機械は構造がシンプルなほうが効率がよく、エンジンにモーターをくみあわせるような複合的な機構は効率がよくないと考えていることは間違いがない。これが彼らがハイブリットに手をださなかった2番目の理由になるのだが、ひよっとしたらハイブリットはエコカーに見えるだけで、本当の意味でエコカーではないと分析し、あくまで商業的な意味しかないと見ているのかもしれない。
いずれにせよ、実際どうなのかはわからない。本当にハイブリットカーは、エコなのか、詳しい人に教えて欲しいところである。
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