2014年10月17日金曜日
生きる哀しみ 七五三に想う
七五三の季節になると、思い出す風景がある。もう15年ほど前のことである。
上の男の子が七歳、下の女の子がちょうど五歳になったので、近くの神社に行った。
二人とも、着物である。特に下の女の子は、祖母が自分で選んだ五歳の子にはもったいない高額な着物である。私たちも一応、正装である。
お祓いをしてもらうために、手続きをして神殿に入ろうとした時に、神社に同じような女の子をつれたおばあちゃんがやって来るのが見えた。
おばあちゃんの服装は、家での普段着のままという感じで、子どもは着物ではあるが、背丈は合わせてあったが、決して高価なものでないことは一目で分かるものであった。
なぜおばあちゃんだけなんだろう
おばあちゃんは、女の子の両親に「七五三やらなあかんよ」と言ったけど「そんなもん、いいんでない」とか言われたのかなあ
それで、せめて自分だけは祝ってやろうと思い、量販店に売っている物を買ってきせてやったのかなあ・・・。
などと思いながら、神殿に入った。
お祓いが終わって、千歳飴などグッズが入った袋をそれぞれがもらい外に出ると、もう夕刻であった。
2014年9月29日月曜日
久しぶりの練習 チェロアンサンブルへの参加
6月に、チェアンサンブルというのに参加しませんかという案内を、交響楽団チェロトップのYさんからいただいた。
心身の不調から交響楽団を辞めて、もう2年近くになる。
決して調子が上がっているわけではないが、聞くと県内のチェロを弾く人に声をかけて、1ヶ月に一回程度集まり、練習をしたいと言うことなので、これなら何とか行けるかも知れないと思い、参加させてもらうことにした。
こうして声をかけてもらえることだけでも、ありがたいことである。
6月の最初の会の時は、交響楽団の人や学生さん等10人程度が集まっていた。7、8月は仕事の関係で参加できず、先日、9月の会に行ってきた。
時間10分前に会場に到着、とYさん一人だけが、ぽつんと・・。
悪い予感が・・。
その後、時間になっても来たのは、この会の発起人でもあるA先生だけ。
で、それでは三人で始めましょうかとなったわけだが、
プロであるA先生、チェロトップのYさん、と2年ほどほとんど楽器を触っていない私という組合せは、なんとも具合が悪いではないか・・。
しかも、楽譜は初見
心身の不調から交響楽団を辞めて、もう2年近くになる。
決して調子が上がっているわけではないが、聞くと県内のチェロを弾く人に声をかけて、1ヶ月に一回程度集まり、練習をしたいと言うことなので、これなら何とか行けるかも知れないと思い、参加させてもらうことにした。
こうして声をかけてもらえることだけでも、ありがたいことである。
6月の最初の会の時は、交響楽団の人や学生さん等10人程度が集まっていた。7、8月は仕事の関係で参加できず、先日、9月の会に行ってきた。
時間10分前に会場に到着、とYさん一人だけが、ぽつんと・・。
| こんな感じ |
悪い予感が・・。
その後、時間になっても来たのは、この会の発起人でもあるA先生だけ。
で、それでは三人で始めましょうかとなったわけだが、
プロであるA先生、チェロトップのYさん、と2年ほどほとんど楽器を触っていない私という組合せは、なんとも具合が悪いではないか・・。
しかも、楽譜は初見
2014年9月28日日曜日
チェロという楽器 松脂再生方法① 真っ二つに割れた場合
私は、松脂をエンピツ、消しゴム、小型のエンピツ削り、チューナー、コンポジション(ペグの滑り止め)などをまとめて小さな袋に入れて、持ち歩いている。時々、その袋を落とすのだが、悪くするとその時松脂を割ってしまうことがある。今日は久しぶりに、チェロアンサンブルに誘っていただいたので、楽器を持って出たのだが、楽器をしまう時に落としてしまい、案の定、松脂を真っ二つに割ってしまった。
2014年9月16日火曜日
チェロという楽器 松脂のお話
これも定番の松脂についてのお話である。
今まで、使っていた松脂を並べてみた。
松脂という物を、最後まで使い切ったことがないということがわかる。他の方はどうなんだろう。
毎年、新しい銘柄が出るので使ってみたくなるということまあるのだが、2年近く使っていると、何というのかなあ、「潤い」というのが感じられなくなるのも、新しい松脂を買う原因となっている。何かの成分が抜けてしまうのでしょうか。
今まで、使っていた松脂を並べてみた。
松脂という物を、最後まで使い切ったことがないということがわかる。他の方はどうなんだろう。
毎年、新しい銘柄が出るので使ってみたくなるということまあるのだが、2年近く使っていると、何というのかなあ、「潤い」というのが感じられなくなるのも、新しい松脂を買う原因となっている。何かの成分が抜けてしまうのでしょうか。
結局、結構長期間、Bernardelを可も不可もない感じで使っていた。(写真にも二つ写っていますね。行儀の悪い使い方をして真ん中に筋状のヘコミができてしまったので、新しい物を買った次第)、
少し緊張して弦への圧力が弱まると、キシキシとした音がするのが気になっていたので、最近はMelosのDarkを使うように・・。
2014年9月10日水曜日
チェロという楽器 弦のお話
こういうブログでは定番の、弦についての話を書いてみます。
いろいろな種類の弦が次々と販売される時代となりました。
新しい弦を張る時は、結構わくわくするのですが、大抵「こんなものかな」で終わることも多いです。それでも諦めきれず、しばらく使ってみるが、結局もとに戻してしまうこともしばしばです。
ただ、手軽に音色がかわるので、また新たな弦を注文してしまう。結果、使わなくなった弦がたまっていくこととなる。それも主にA線ばかりが・・・。
弦の組合せは、本当に難しいです。
日本では、一応の定番(ラーセンとスピロコアの組み合わせ等)はありますが、他の方のブログを見させていただいても、百花繚乱という感じで、様々な弦が推奨されている。どれが正しいのか、正解は無いというか、人によって正解は違うと感じます。
理由は下記のようなことがあるからでしょう。
①人によって音色の好みが違うこと。そのため評判の良い弦が自分の好みに合うとは限らない。
②弦は楽器との相性があり、人の楽器で艶っぽく聞こえた弦も、自分の楽器に張ると神経質な細い音になってしまうような場合がある。人の楽器と同じような響きを自分の楽器でも得られる保障はない。
③楽器は経年変化で音色が変わる時があります。また自分の好みの音色も年齢によって変化します。そのため今まで良いと思っていた弦の組み合わせが、自分の好みや楽器に合わなくなってしまうことがある。
④AD 線を替えると、GC線の鳴りも変化します。反対にGC線はAD線の鳴りに影響します。
⑤当日はなんてこともない音色だった弦が、三日経って弾くと、なかなか良い音に変化している時もある。
⑥四弦とも張り替えると、駒を立て直す手間が加わる場合がありますが、駒と楽器の接触面が安定するのに数日かかるような感じがします。弦の本当の鳴りは、この場合も少し待たないとわかりません。
おまけに、現在は多種多様な弦が販売されており、しかもそれぞれに強、普通、弱の弦が設定されているという、何とも手間がかかり、はまり出すときりがない世界ですね。
結局、弦の組み合わせは、人の意見を参考にしながらも、自分が納得するまで試行錯誤を繰り返すしかないという、ある意味、身も蓋もない結論になってしまいます。
ただ弦を換えると、変化はだいたいその瞬間にわかるので、試行錯誤自体楽しみでもあります。まあお金が続けばですが。
私の好みで、私の楽器でという限定で、弦について書いてみます。
現在使用中の楽器で、一番良かった組み合わせは
やや派手目で軽々と鳴る組み合わせなら
(楽器も私も若かった時です)
A線 ラーセン(ソリスト)
D線 ラーセン(ソリスト)
G線 スピロコア(タングステン Weich) ←Mittelではありません
C線 スピロコア(タングステン Weich) ← 〃
濁音系でやや渋い感じで鳴る組み合わせなら
(楽器は中年、私は初老かなあ)
A線 パッシオーネ
D線 エヴァピラッィ ゴールド
G線 ラーセン マグナコア
C線 スピロコア(タングステン Weich) です。
濁音系ならガット弦もいいのでしょうが、私は使いません。
オーケストラなどに入っていると、音合わせなど管理が大変ということ(私は音合わせにもの凄く神経質です・・。あんなに音程が不正確なのに・・)、寿命が短いこと、またオケのなかで音が埋もれやすく、自分の音がとらえらきれないこと(まあオケ全体が大音量の時はスチール弦でもなにも聞こえませんが・・。)、また特に「演奏中に切れたら」という不安が去らない(学生の時のトラウマ)ということなどが理由です。
また、あまりにキラキラと響く派手な感じの音は好まないので、文中に書いてある派手目と言う言葉は、割り引いてとらえてください。
以下、私の弦の遍歴をだらだらと書いてみます。
2014年7月31日木曜日
チェロという楽器 弓毛と弦の角度について
私が、先生について習った時に、弓は図①のように、 弦に直角に当てるように言われた。
弓毛全面を、弦に接触させるようにということである。
原則は◎でと習ったが、実際は○になっている。
ところが、最近、ススキ式の先生に短時間だが習った時には、弦に斜めに当てるように言われた。図②のようにどちらかというと地面に垂直に立てる感じである。
どちらが正しいのであろう。
よくわからないのでネットで検索して見ると、図②の方が多いのだが、図①もないわけではない。
それぞれの解説も引用させてもらったが、どれもこちらの方が音がよいと主張されている。
『弓を立てる角度は弦に対して垂直に、毛が弦に全部触れるほうが良い(◎のように)。地面に対して垂直という説もありますが、あまり寝かせないほうが良い。(実際は○のように自然と幾分指盤側に「少しだけ」傾きますが、、、。駒側に倒すことは無
い!!)はじめは、しっかりとした音を出せるように、弦に対して垂直に毛を全部付けて、立てて弾いたほうが良い。寝かせると弦に対する力の伝わり方が斜め
になるため、圧力の伝わり方が傾ける分減少しますので、癖にすると将来、均質な音、強い音が出しにくくなります。また、ずっと寝かせた弾き方でガリガリ
やっていると、弓のスティック(木の部分)をこすって削れてたり、横方向に曲がって変形してしまったり、など弓を傷めます。寝かせて弾く弾き方は、表現の仕方のひとつと思って、後ほど・・・』
『写真からでもお分かりのように、弓は決して弦とピタッと向き合って接触しません。弦が斜めになっているのに対して、弓はほぼ垂直に近い形で接触します。これは重要なことです。弓の毛が弦に対して、ピタッと全部同じ強さ(弱さ)で接触すると、まず音色がザラザラした感じになって悪くなります。そして何より特に低弦において、音の立ち上がり(発音)が悪くなります。チェロはただでさえ大きくてバイオリンの発音の良さに必死で対抗しなければならないので、音の立ち上がりには是非敏感になって欲しいのです。≪図②≫の様に弦に接すると、一番端の毛に一番体重がかかり少しの重さでもしっかりと弦をくわえてくれて、敏感に音の立ち上がりを助けてくれます。そして、重さが増えれば増えるほど、一番端の毛はますます弦をくわえてくれて、ただちに発音してくれます。もちろん、指が弓と接触している部分は他の指と同様、絶対に動いてはダメですよ。』
弓毛全面を、弦に接触させるようにということである。
原則は◎でと習ったが、実際は○になっている。
ところが、最近、ススキ式の先生に短時間だが習った時には、弦に斜めに当てるように言われた。図②のようにどちらかというと地面に垂直に立てる感じである。
どちらが正しいのであろう。
よくわからないのでネットで検索して見ると、図②の方が多いのだが、図①もないわけではない。
それぞれの解説も引用させてもらったが、どれもこちらの方が音がよいと主張されている。
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| 図 ① |
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| 図 ② |
チェロと師 田中 制 先生
私が、チェロを始めたのは大学の時である。それで、基本的なことは先輩から習った。東京の大学だったので、個人的に先生に習うことも可能だったが、レッスン代を聞いて、とても自分には無理だなとあきらめていた。
その後、先生についてきちんと基本を習いたいなと思ったのは、もう30歳を越えた時であった。ちょうど紹介をしてくれる人がいて、お習いしたのが田中先生である。
もうその当時で60歳前後のお年で、容貌は橘曙覧ふうで、容貌通りの大きな声など一度も出さない、大変穏やかな方でした。あまり冗談を言われる方ではないのだが、一番最初の時だけ、「僕は青木先生に習った」ということと、「東京都交響楽団にいた」という自己紹介をされた後、「東京都響だから、上からよんでも下から読んでも東京都響」と言われたことを覚えている。
この先生から、まず楽器の構え方、弓の持ち方、弦のあて方から、左手の形等等、基本をもう一度、教えていただくことになるのだが、無理のない自然なよい弾き方を教えていただいたと思っている。
時々、取り組む曲を自ら弾いていただいた。あまり大きな音は出されないのだが、芯のとおったしっかりした味わい深い音色とひき方は、自分もあんなにできたらという思いを常に起こさせてくれる演奏だった。
またバッハの無伴奏を教えていただいた時には、数小節のフレーズに、十幾つかの注意点を言われ、演奏の奥深さということも教えていただいた先生である。
もう亡くなられてだいぶたつのだが、楽譜を見ながら、先生がおられたらどう答えてくれるかなと、今でも思う時がある。
不肖の弟子ではあるが、教わったことをこれからも、少しでも大事にしていきたいと思っている。
その後、先生についてきちんと基本を習いたいなと思ったのは、もう30歳を越えた時であった。ちょうど紹介をしてくれる人がいて、お習いしたのが田中先生である。
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| 橘曙覧像 |
この先生から、まず楽器の構え方、弓の持ち方、弦のあて方から、左手の形等等、基本をもう一度、教えていただくことになるのだが、無理のない自然なよい弾き方を教えていただいたと思っている。
時々、取り組む曲を自ら弾いていただいた。あまり大きな音は出されないのだが、芯のとおったしっかりした味わい深い音色とひき方は、自分もあんなにできたらという思いを常に起こさせてくれる演奏だった。
またバッハの無伴奏を教えていただいた時には、数小節のフレーズに、十幾つかの注意点を言われ、演奏の奥深さということも教えていただいた先生である。
もう亡くなられてだいぶたつのだが、楽譜を見ながら、先生がおられたらどう答えてくれるかなと、今でも思う時がある。
不肖の弟子ではあるが、教わったことをこれからも、少しでも大事にしていきたいと思っている。
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