2013年4月29日月曜日

戦前の家庭教育① そんなに昔はよかったのか

あるブログに次のような言葉があった。

「アメリカ文化の根底にはキリスト教があります。キリスト教の黄金律は『自分にして欲しいことは人にもしなさい』です。
 それに対し日本の文化には儒教、仏教、神道があります。日本の教えは『自分にして欲しくないことは人にしてはいけません』です。これから始まって日本では『人に迷惑をかけてはいけない』ことになり、消極的になって『何もしない方が良い」ことになり、また』人に迷惑をかけなければ何をやってもかまわない』という風潮が生まれてくるのかもしれません」・・・・。

 
  儒教、仏教、神道と「自分にして欲しくないことは人にしてはいけません」との関係はよくわからない。しかし、実際、私はこのような言葉を具体的に親から言われたないものの、社会的風潮として、「人に迷惑をかけてはいけない」と子どもを諭す雰囲気は確かにあった。

そして非行少年は、必ずといっていいほど次のように言った。  

    「だれにも迷惑はかけてない」

しかし、これは日本の子育ての伝統ではなく、戦後に生じた傾向である。


  戦前の大部分の親は子どもに次のようなことを言って育てていた。
     「人(社会)のためになる人になりなさい」

そして、手に余るどうしようもない子どもに対してだけ
    「(せめて)人に迷惑はかけないようにしなさい」と言ったのである。

ところが戦前の場合「人(社会)のためになる人になりなさい」という意味で、「国のためになる人になりなさい」と言うことが多かった。この言い方は、戦後は一種のタブーのようになってしまったため、もう一つの「人に迷惑はかけないようにしなさい」だけが残ってしまったのである。

現在の家庭教育の状態を憂い、このような戦前の教育を持ち上げる人がいる。確かに良い一面を持っていたことは確かである。反面、ある種のいやらしい一面も持っていたことを、老人達はけっして言わない。単純にどちらがいいかは言えない。

戦前の家庭教育②へ

0 件のコメント:

コメントを投稿