私が大学オケでチェロを始めた時には、チューナーはまだありませんでした。
音叉で音を取るのが普通だったと思います。
膝に「コツン」と当て、駒に立てて音を取る。
箱付の音叉を囲んで音を取る。
今から考えると、なかなか難しいやり方です。
そして先輩から、最初はハーモニクスで、慣れたら重音で合わせるように習いました。
その後、チューナーが手に届く値段で出てきました。
さっそく購入してA音を取り、後は重音で合わせました。
そのうち、調弦した音をチューナーで確認すると、微妙にDGC線が低く判定されることに気付きました。
「ああ、自分の耳は悪いんだなあ」 と反省しました。
しばらくして同輩に、上記のことを言うと
「お前なあ、完全5度で取っていくと云々・・・・」
「音階一つにも、深い世界がある」と気付くのは、それからもう少したってからでした。
「何も知らなかったんだ」というほろ苦い記憶です。
もう戻らない若い時の記憶です。
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