「輸入車にはなぜハイオクなのか」の答は、ネットでは既に書かれていたようですので、今更感を持たれる人も多いと思いますが、感想を書いておきます。
ゴルフ2の時から、ガソリンはハイオクを使用してきた。
当時のガソリンは店員さんが入れるのが当たり前だったので
いつも「ハイオク 満タンで」と言っていた。
一度だけ「軽油ですよね」と聞き返され、びっくりしたことがあった。また「ハイオク 満タンで」と言うのを聞いて「フーン ガソリンなのか?」みたいな顔をされた時は何回もあった。
確かに当時、ゴルフというとディーゼル車というイメージはあったように思う。またガソリン車であってもエンジン音がガラガラと大きかったので、そう思ったのかも知れない。
何回か、試しにレギュラーをいれたこともある。特に異常は感じなかったが、加速時に「チリチリチリチリ」という音がするのが嫌で、止めた。
ゴルフ4になってからも、当然のようにハイオクをいれていた。
しかし、ゴルフは基本的にドイツの大衆車で、けちな、(失礼、質実なですね)ドイツ人がなぜハイオクという疑問は昔から頭にあった。
ところが、さきほどスマホをいじっていたら、こう書いてありました。
ドイツでは販売しているガソリンは基本的に三種類
①オクタン価 91
②オクタン価 95
③オクタン価 98
で、①は農機具(トラクターなど)に入れるもので、自動車では一般的ではない。
ので②の95が一般的なガソリンということになるらしい。
同様にイギリス、フランスも標準は95
①オクタン価95(レギュラー)
②オクタン価98(ハイオク)
それに対して日本で販売しているガソリンは基本的に二種類
①オクタン価90(レギュラー)
②オクタン価100(ハイオク)
なので、ヨーロッパ仕様のエンジンの場合、95を標準としているので、日本ではハイオクをいれるしかないという話である。
そのため、レギュラーとハイオクを半分ずついれても大丈夫とか、念のためレギュラーとハイオクを4:6でいれるのがベストとか、いろいろ実践されている方がおられる。
でも、これを実際に40Lを、ハイオク24L、レギュラー16Lと分けて入れるのは、結構、面倒です。
またレギュラーを混ぜると燃費が悪くなるという情報はあるが、良くなったという情報はないので、金額も結局かわらないようです。(先日、「レギュラーでも、燃費、そんなにかわらないよ」という感じの書き込みをいただきました)
「ゴルフなんぞ、世界中で売っている車なので、オクタン価の低いガソリンを入れられることも想定しているだろう」とも思うのですが・・・。
というわけで、なーるほどとも思ったのだが、しかし日本車はオクタン価90で立派に走り回っていますよね。
なぜヨーロッパでは95を標準にしたのでしょう。
ここからは、ただの私の推測ですが・・・
一つ考えられるのは、戦前からの石油精製の流れです。
第二次世界大戦の時、日本の戦闘機はオクタン価87~91のガソリンで頑張っていた時に、ドイツは96、アメリカ・英国は100のガソリンを入れて、高速、高空を飛んでいたのはよく知られています。(←オクタン価だけの問題でないですが)
日本軍は、最後まで高いオクタン価のガソリンを精製することができなかったんですね。
そして、戦後、自動車を作る時も、当然、どの程度のオクタン価のガソリンが手に入りやすいかは考慮に入れて開発しているはずです。それが90という数字だったのではないでしょうか。開発初期は、もっと低いオクタン価が設定されていた可能性もあります。
もう一つは、車の使い方です。
オクタン価はご承知のように、高いほど高圧縮・高馬力が可能になります。欧州は、高速、長距離を走ることが前提だったこと、そして石油精製の技術も高かったので、 当然のように95を標準としたのだろうと予想します。
一方、日本では、精製技術の遅れに加え、その使い方から、オクタン価は90で十分と考えられたのではないでしょうか。
さらにネットを読んでいくと、
「現在の車は、省エネ・省燃費が強く求められるため、技術者としては95を使用したいのだが、石油精製の体系が出来上がっているため、簡単に転換ができない」とか、
「日本はオクタン価が90のため、ダウンサイジングターボの流れに乗れなかった」という論説もあります。
ここら辺の話となると真偽を含め、私には判断が付きません。
ちなみにアメリカはレギュラー(90~91) ハイオク(94~95)だそうです。アメ車は、日本でもレギュラーで大丈夫ということですね。それに確かにアメ車は高回転で回しませんしねえ。
私の車も、2004ゴルフ4GTI(5A/T)ですが、長年レギュラーガソリン使ってます。
返信削除田舎道で、何とか10Km/L切らずに走ってます。
OBDからブルートゥースアダプターにて、スマホへ飛ばし、ブースト圧等表示させると、後期AUM型では、最大3.5barまで上がります。
どんだけ、丈夫に造られてるのと、感じてます。
コメント ありがとうございます。
削除レギュラーで支障ないんですね。
詳しいことはわからないんですが、エンジンコンピュータのプログラムが対応してるんですかね。
かなり荒い使い方をしていた時期もありましたが、今もなんともありません。ゴルフ2でも思ったんですが、頑健な作りのエンジンというのは同感です。