先に、社会科学は、曖昧な部分が大きいというようなことを書いた。
そのため、社会科学者は、自然科学の手法を取り入れ、学問としての厳密さと客観性を確定しようとする傾向がある。
大学の一般教養の心理学や経済学で、ある種の数式を教えられた経験はだれでもあるだろう。(統計学のことではない)
しかし、その数式には、何の意味もないなと思ったことも覚えている。
社会科学が扱う大半の社会事象は、数式であらわされるような単純な要素だけで成り立っていないし、そこをあえて数式であらわしてしまうと、事象の大切な部分が抜け落ちてしまう。
自然科学者は
安易に「曖昧」に逃げてはいけない。
「厳密」に耐えなければいけない。
社会科学者は
安易に「厳密」を求めてはいけない。
「曖昧」に耐えなければいけない。
と思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿