私が、先生について習った時に、弓は図①のように、 弦に直角に当てるように言われた。
弓毛全面を、弦に接触させるようにということである。
原則は◎でと習ったが、実際は○になっている。
ところが、最近、ススキ式の先生に短時間だが習った時には、弦に斜めに当てるように言われた。図②のようにどちらかというと地面に垂直に立てる感じである。
どちらが正しいのであろう。
よくわからないのでネットで検索して見ると、図②の方が多いのだが、図①もないわけではない。
それぞれの解説も引用させてもらったが、どれもこちらの方が音がよいと主張されている。
 |
図 ① |
『弓を立てる角度は弦に対して垂直に、毛が弦に全部触れるほうが良い(◎のように)。地面に対して垂直という説もありますが、あまり寝かせないほうが良い。(実際は○のように自然と幾分指盤側に「少しだけ」傾きますが、、、。駒側に倒すことは無
い!!)はじめは、しっかりとした音を出せるように、弦に対して垂直に毛を全部付けて、立てて弾いたほうが良い。寝かせると弦に対する力の伝わり方が斜め
になるため、圧力の伝わり方が傾ける分減少しますので、癖にすると将来、均質な音、強い音が出しにくくなります。また、ずっと寝かせた弾き方でガリガリ
やっていると、弓のスティック(木の部分)をこすって削れてたり、横方向に曲がって変形してしまったり、など弓を傷めます。寝かせて弾く弾き方は、表現の仕方のひとつと思って、後ほど・・・』
 |
図 ② |
『写真からでもお分かりのように、弓は決して弦とピタッと向き合って接触しません。弦が斜めになっているのに対して、弓はほぼ垂直に近い形で接触します。これは重要なことです。弓の毛が弦に対して、ピタッと全部同じ強さ(弱さ)で接触すると、まず音色がザラザラした感じになって悪くなります。そして何より特に低弦において、音の立ち上がり(発音)が悪くなります。チェロはただでさえ大きくてバイオリンの発音の良さに必死で対抗しなければならないので、音の立ち上がりには是非敏感になって欲しいのです。≪図②≫の様に弦に接すると、一番端の毛に一番体重がかかり少しの重さでもしっかりと弦をくわえてくれて、敏感に音の立ち上がりを助けてくれます。そして、重さが増えれば増えるほど、一番端の毛はますます弦をくわえてくれて、ただちに発音してくれます。もちろん、指が弓と接触している部分は他の指と同様、絶対に動いてはダメですよ。』