2021年2月23日火曜日

ゴルフ8は「コストカットの嵐」というけども・・

日本でもGOLF mk8が発売されます。

前から見ても、後ろから見ても・・・・

う~ん、何か「ゴルフ7.51」といった感じで、大きな変化の無いのがゴルフのいいところとは言え、新車のわくわく感も、正直わかないなあ。

また、写真だけではわからないものの、歴代ゴルフにあった斜め後姿の色気は、全然感じられません。

特にマフラー風に成形したフェイクマフラーは、私は好きでありませんね。

 

 

 

ところで、この車を評するに、必ず「そこかしこにコストカットが」とか極端な言い方だと「コストカットの嵐」などという言葉が必ずついて回ります。

 

私の感覚が古いのはわかっていますが、この車は今でもヨーロッパでは、下は1000cc、110馬力のマニュアル車から、上は2000cc、320馬力のエンジンを同一車体に積み込んで売っているいわば「大衆車」です。そんな車に今更、コストカットと言ってもとは思うのですが、とにかく評論家が言うコストカットとはどんなものかあげてみます。

まずだれもが書くのは、ボンネットダンパーが無くなり、ただの棒(みなさん「ただの棒」というんですが正式名称は何ていうんでしょう)になったこと。

これがそんなに大きな事件なんですかね。


ゴルフⅡは、えーっとですね。・・覚えていません。ただの棒だったような気がしますが。

ゴルフⅣはボンネットダンパーでした。でも私はこのボンネットダンパーにあまりいい印象はありません。

ボンネットダンパーが壊れる時って知っておられますか?

「あれ、このごろボンネットあげても少しずつ下がってきちゃうなあ、もう駄目なのかなあ」ではないですよ。

 

ある日、作業をしようとボンネットをいつものように上げます。きっちりとボンネットはいつものように上がります。さあ作業をするかと、頭を中に突っ込もうとした瞬間、「なんの前触れもなく」「急にささえがなくなったように」「情け容赦なく」「バン!!」と落ちる壊れ方をするんですよ。

(私の場合はですが、それに壊れたのは14年目ですがね)

 下手すると首の骨を折りかねません。ああ、怖かった。

以来、私はボンネットダンパーを信用しなくなりました。よほど「ただの棒」のほうが安全です。

ボンネットがスーッと上がってくれる気持ち良さはよく理解できますが、安全性の面から言うと、ダンパーは両サイドに二本つけるべきでしょう。一本しかつけないのなら、ゴルフ8のようにダンパーはやめるべきだと思います。

ただ最近の大きくなって重くなったゴルフのボンネットを手で上げて、片手で支えながら「ただの棒」を立てるというのも、なかなか大変そうですが。

 

その他を見てみましょう。

上が8 下が7です。

これは、日本仕様の場合、運転席の右ひざ上にある物入が無くなったということです。もともと、中途半端な大きさなので、私は何も入れていませんが皆さんは何に利用されてますか?

これは鍵穴を隠していたのが、むき出しになったぞという画像です。これは防犯という意味かと思っていたんですが、カバーをはずせば鍵穴はあるので、意味あるのかなあと思っていた部分ではあります。


これは、物入にフエルトが貼ってあったのがプラスチックがむき出しだぞという画像


ここは、カバーで隠せてたのに、カバーがないじゃないかというのと、ドリンクホルダーの支えの部分が安っぽいぞという画像

 

 

後は、「カプラーはドライバーで削れるほど、激しくコストダウンをしている」とか、「給油口のロックにはモーターを使ってるんですが、そのモーターはほぼマブチモーターと同じものが使われています」(これはⅦでも同じ 小さいモーターなら何でもマブチモーターに似るんじゃないかとは思いますが。以前のゴルフはしっかりとしたモーターをこの部分に使っていたんですか?・・私はそれより、なんでこんなところにモーターをかませる必要があるのかというほうが、気になりますが)とかいう記述は見つけることができます。

 

結構、評論家の皆さん、怒髪天を衝くという勢いで、こんな堕落が許せるのかという調子で、VW社の経営状態や将来の方向性まで論じていますが、そこまで書かなくてはならないものとは思えません。(先に私は大衆車だからと書きましたが、「大衆車といえども」と予防線のようなことを書いておられる方もおられます。面白いですね。読者が何を思うかということは、わかっているんですね)

そんなことより、私が気になるのは、ほとんどの操作がタッチパネルになってしまい、機械的なスイッチが無くなってしまっていることです。特に空調関係は機械式で残しておかないと、信号待ちで止まる時でないと操作ができないと思います。次のマイナーチェンジで、ここらへんは機械的なスイッチに戻して欲しい部分です。

そして、長年、車に携わっている評論家なら、そういう表面的なことでなく、シャーシ剛性、サスペンション、エンジン、ブレーキなど車の本質的な部分にコストダウンは行われているのか、そしてコストダウンがなされているなら、それはどういう影響を及ぼすのかを書いてほしいです。が、そういう評論は外国人(英語が不自由なので正直あまりわかりませんが)も日本人も、読んだことがありません。そして今VW社が本当に抱える本質的な問題についての論調は、まったく見つけることができませんでした。残念ですね。

一方、日本車、特に〇〇〇社のコストカットについては、評論家の皆さん、何も言わなくて良いんですか。

私は〇〇〇社の車のバックランプ、ブレーキランプ部分のアッセンブリー交換を自分でしたことがあります。

(LEDって具合悪いですね。ブレーキのLEDだけ交換できればいいのに、そこらへん全部のアッセンブリー交換になってしまうんですね。ヤフオクで見つかったので良かったですが。電球なら簡単で費用も300円もかからないのに。ゴルフⅦは未だに電球を多用しています。一つの見識だと思いますよ)

交換してみて、強度は保たれるんだろうが、技術者はこんなことを許すのかという部分をみて、大変驚いたことがあります。

まあ、指摘できないでしょうね。

大昔のNHKなら少し期待できるんでが、今のNHKではね・・。


ただ、私は、もうゴルフはmk7で買うのは終わりかなと思っています。左のような操作系を見ただけで、もうついていけない感じがするのと、過度に環境問題にとらわれ、電気自動車の開発に力を注ぐヨーロッパの自動車会社(特にVW社)からは、よく練られ、考えられた内燃機関の自動車は期待できない感じがするからです。

そして昔の事を言っても仕方がありませんが、ゴルフⅠを作るにあたって「シンプルでもいい。世界一の大衆車をつくるんだ」という強い意志と高い志を感じさせたフォルクスワーゲン社も、最近の燃費排ガス偽装やDSGなどの問題に対する態度、フェイクマフラーをつけたり、GTIなどで勇壮な疑似エンジン音をスピーカーから出してみせているような車づくりを見ていると、もう昔のような「志」を感じさせられるような車は、作れないんだろうなと思っています。

この文章は、あたりまえですが「素人の私はこう思う」でしかありません。

どのような車にも、それを愛している人がおられます。それはわかっているので、あまり他の車について私は書いたことはありません。

ただ、いささか最近のヨーロッパの車をめぐる状況やVW社の車づくり、評論家と称する人々(ここは玉石混合の社会ですね。良質の文章を書く方も、もちろんおられます)に思うことがあったので書いてみました。

まだまだコロナの終息は見えない(少し見えてきたかな)ですが、愛車生活を楽しみたいですね。



0 件のコメント:

コメントを投稿