サン・サーンス「白鳥」の名演奏がなかなか見あたらないと書きました。
演奏に当たって、「芸術性」の追求は必須です。
ただ、登っても、登っても、なお仰ぎ見る高さを持つ、巨大な峰のような曲もあれば、ある程度登ると、それ以上の追求が難しくなる曲もあるように思います。
どんな曲でも、優れた演奏家は、紙を一枚一枚重ねるように、さらなる高みを目指していきますが、この「白鳥」は、どちらかというと、この後者の曲なのかもしれません。
2018年6月30日土曜日
2018年6月28日木曜日
2018年6月27日水曜日
サン・サーンス「白鳥」は、なかなか「白鳥」になってくれない件
これは、おやじの長いぐちですので、技術的な参考にはなりませぬ。
![]() |
美しい情景です |
この曲を弾きたいと思い、チェロを目指した方も多いと思う。
またチェロとヴァイオリンの区別がつかないような人でも、この曲は「聞き覚えがある」という超有名曲である。
アマオケに所属していると、たまに地元の小中学校に慰問に行く時があります。(慰問?)
すると、大抵、曲と曲の合間に、楽器紹介があります。
パート毎に工夫をこらす場面ですが、我がチェロパートは、トップが、「白鳥」の冒頭、4小節を弾いて終わりです。
これで十分なんですね。
小学生は「あっ これ聴いたことあるう」と興味を持ってくれますし、
先生、保護者の方も「美しい音やねえ」と満足してもらえます。
また他のチェロ団員は、「うちのトップは、ええ音だすやん」と、完全に傍観者になって、「楽器紹介です」と言われ心臓がどきどきすることもありません。
いやあ、いい曲ですよ。
でも調子に乗って、次のフレーズまで弾いてはいけませぬ。
小学生は飽きやすいですからね。
登録:
投稿 (Atom)