2016年10月22日土曜日

ゴルフが吼える時

親戚の通夜に行ってきた。

あまり最近、動かしていないのでゴルフを使用。
セルの動きが弱々しいのが痛々しい。
バッテリーが弱っていたのだろう。
そういえば、三週間近く動かしていない。

お経が終わり、しばらくの間残り、帰ることとした。



田舎である。
車もほとんど見かけない。
その割りに、片側二車線の道路だけ、やたらに立派な地方都市にありがちな風景が広がってきた。

「飛ばしてみるか」

もう何年も、大人しい運転を続けてきたが、なぜかひさしぶりに、飛ばす気になった。
人には言えないスピードで、直線を飛ばし、カーブを回り、帰ってきた。

ゴルフⅣ GTIは凡庸な、しかも作りに迷いの見られる車である。
車体も重く、鈍重な車ではある。

しかし、運転していると、おもしろく、楽しみが確かにある。
今日の程度のスピードなら日本車も同じように出る。
しかし、おもしろくはない。
そして、16年経過した車だが、かなり過酷なコーナーでも、車体はみしりともせず、平然と走り抜ける。
あきらかに日本人とは価値観の違う人種が作った車である。

この車は、本気になれば230㎞以上は出た車である。メーターは260まで刻んである。
スピードが出るぜなんてことを言いたいわけではない。
日本車とは、また違った土俵で闘っている車なのである。


ひさしぶりに、本来の場所に戻ったゴルフの凶暴な咆吼を、少し聞いた日であった。





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