2016年12月1日木曜日

ゴルフⅣ GTI 正規ディーラー「ファーレン」で車検や整備をしない理由


今回は「ファーレン」(正確には 旧ファーレン、今は「ジャパン・フォルクスワーゲン」ですね)に対する苦言になってしまいました。
以前から、感じていたことだが、こういうブログでの記述はこちら側の一方的な言い分になりかねないので、書くのをためらっていた。一応、事実にそって書きますが、こういう見方もあるかということで、ご覧下さい。

私は、30年近くゴルフに乗り、ファーレンで整備・車検をしてきましたが、最近ファーレンでは車検も整備もしなくなりました。

4年ほど前の車検の時ですが、ファーレンさん、オイル量は確認してくださいね。レベルゲージのFより5㎝も上まで入れた車を客に渡すのは止めましょうね。入れすぎたのはわかったでしょう。だったら抜かないとね。

ただ、ファーレンに車をまかせなくなったのは、こういう技術的なことではありません。オイルの入れすぎは問題ですが、これに関しては「たまにはそういうこともあるか」という感じで終わりました。今まで、他はきちんと対処してもらっています。整備に関しては信頼感を持っていました。

また金額的なことでもありません。
確かに、エンジンオイル交換だけでも、一万円は何とか超えませんが、オイルフィルターまで交換すると1.5万円はいってしまいます。昔から部品代や修理・整備費用は国産車の1.5倍以上は高いのですが、特にそれをどうのこうのとは思いませんでした。
車検費用も高いです。ただ車検の際、前もってさっさと部品交換をしようとする様子があり、そのおかげか故障はほとんどなかったのも事実なので納得していました。
ただ、以前書いた「ヨーレートセンサー」一個で13万円というのは、もう少しファーレンも考えないと、客は逃げますよ。しかも、最近は警告灯がついていると車検が通らないとなっている。この場合車検1回40万円ぐらいになると思うが、こんなものだれもやらないよなあ。


最近、客扱いという点でどうかと思うこと(営業サイドの態度)が続き、もう嫌だなという思いが強くなったというのが理由です。

なにが嫌なのかということを少し書いてみます。





例えば、ファーレンは、ここ何回かは車検時に、総額70万円とか80万円いう見積もりを、説明もなしにファックスで送りつけてくるようになりました。

常識的に考えて、車検に80万払うなら、中古で、程度のいい同じ車が買えますよね。確かに完全な状態にするにはそれだけ必要なのでしょうが、そういう見積もりを機械的にお客に送ってくる感覚は、どこから生じたのでしょう。

部品交換がルーティーンですという話なら、客が求めないとちゃんとした説明もしないのはどうなんでしょう。絶対に交換や修理が必要なこと、できたら交換したほうがよいこと、修理しないなら今後こういう点で注意が必要など、庶民感覚からはずれた高額な請求をするのなら、お客に丁寧に説明が必要と思います。

なにもわからない女の人が、「こんなに高いの」と言いながら払っているのを身近に見ていましたが、この人は次はもう買わないと思います。

また私も、いちいち営業に見積もりの内容を説明させ、これは修理してください。これは必要ありませんと交渉するのは正直疲れてきました。

嫌になってきたのは、あれもこれも直さないとダメですよと言うのはいいですが、その態度の裏に、お客側に立つという視線が全く感じられないということなのです。

車の出来にあぐらをかき、平然と客から金を取ろうという態度は不快なものです。この態度は、悪く取れば「客の無知につけ込んで」の行為ですし、客観的に見れば「ファーレンの整備マニュアルにのっとって機械的に」という行為なのかも知れません。実情は両者が微妙に入り交じっていると感じます。いずれもそこにお客側に立つ目線は存在しません。なぜこんな感じになったのでしょう。


車は素人には「ブラックボックス」という面があり、日本車の整備工場やディラー店では、そこにつけ込み、かなり酷いことをやっていました。今でも部品を交換していないのに交換したと言ったり、必要もない部品交換や修理をしたとして、平然とぼったくる工場はあります。たぶん手を抜きにくい分野は「板金・塗装」ぐらいじゃないでしょうか。それもそれなりのやり方があるようですが。

ですから昔は(今も残っているかな)、段ボールに交換した部品は全部いれるのが慣例化していました。これでも不正は完全に防げるわけではないですが、「何かうるさそうな人だな」と感じさせれば、あまり酷いことはやりにくくなるものです。
今の若い人はあまりそういうことをさせませんが、昔の日本の自動車整備工の程度は、真面目に取り組む人がいる一方で、そんなことが慣習になるほど酷い人がたくさんいましたよね。

そのため、最近よく言われる「日本人は生真面目だ」なんて、正直、私の世代はあまり思ったことがなかったです。


整備工の人がこんな文章を見ると「何えらそうに書いてんだよ。ケラケラ」とでも書き込みそうですが、こうした行為は職業倫理だけでなく刑事罰という点からも、厳しく糾弾されるべき事だと思いますよ。一種の詐欺行為ですからね。
 

ただ、こういう実態「そういうことがある」ということは私らの世代までは、悪い意味で一種の常識で、そういうことを経験して嫌なら、黙って整備工場を換えただけのことだった。

日本人は対人関係に敏感で、車に対する感覚も鋭敏なので、具体的なことを指摘できなくても「ああ、やったな」ということはわかりますよね。

また器用な人も多く、事務職一筋で、目立たずおとなしく、一見、文科系で機械的なことは苦手そうなと思っていた人が、酒の席で「ぼく、自分で車の全塗装、先日やったんです。バンパーをはずして」と言われたのに心底吃驚したことがあった。

今もディーラー店も含め、整備工場は良心的なところとそうでないところの差は、技術面の差も含め大きいと思います。悪質なところはかなり淘汰されてきてはいますが、まだまだありますね。

それに比べたら、正直、ファーレンは随分ましです。ファーレンでは日本の一部の整備工場で感じた胡散臭さや不正の臭いは、まずありません。技術面も意識面も高いと感じます。が、本社の指示なのか、日本法人の方針なのか、ここのファーレンだけの問題なのかはわかりませんが、営業方針は不信感を抱く時があります。


何となくVWは高級店という路線を、ヤナセの時からひいていますが、昔、ヤナセから独立したぐらいの時は、お客に対して親切な感じがあり、偉ぶらないまともな感覚を持った営業マンがいました。整備の人もセールスの人も日本車の経験も持ち、その後外車のディーラー店に入ったという人が多かったのではないかと思います。

現在、フォルクワーゲンのセールスマンは、複数の外車系(ベンツ、BMWなど)は経験しているが、日本車の経験はないという人が多いようです。エンジニアも最初からフォルクスワーゲン等の外車しか経験のない人たちが多いようです。そのため営業の人たちを中心に、オイルの交換費用ぐらいで何やらいう人は外車は買うなよというような意識が育ってしまっているんじゃないでしょうか。車検費用も、ベンツやBMWの時の感覚がどこか残っているというか、共有しているように感じます。
そこらへんがファーレンから、庶民感覚のようなものが失われた理由かも知れません。

フォルクスワーゲンを購入する客層は、ベンツとかBMWなどに乗っている人とは決定的に違うという視点をもたないと、車自体の出来は良いので購入はしても、整備や車検から客が逃げていくのは当然でしょう。
「フォルクスワーゲン」という意味をもう一度、確認して欲しいと思います。

その意味こそフォルクスワーゲンの誇りでしょう。


まあ、10年も乗ったら車検費用は幾何級数的に跳ね上がるので、親しい整備工場があったら、そちらに任すほうが賢いんでしょうね。エンジニアはいい人なので(ゴルフ2の時代から同じ人です。もう30年近くたつのかあ)、ずっと車をまかせていたんだけどなあ。残念です。



 


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