2020年11月19日木曜日

ゴルフ7君と会話できるようになったが、彼は寡黙であったこと

ようやくゴルフ7君とも会話できるようになりました。

 

「よろしくな」

ゴルフ君「こちらこそ、よろしくお願いいたします。兄が長くお世話になったと聞いております。私も末永くよろしくお願いいたします」 

「なるべく長く頑張ろうぜ。もう、長距離を毎日走ることはないけどね。ゆっくりしてもらえばいいけど、故障はしないでね。小さい故障は治してやるけど、大きな故障はだめだよ。特にDSG関係はディラー以外は修理受けてくれないだろうしね。

ゴルフ君「御意。その時は覚悟しております。」

「それじゃ」・・・・・・・



「なあ、ゴルフ君って昔から真面目な学級委員長って言われていたんだけど、今度のゴルフ君は『無口で』真面目な学級委員長なんだよな。必要なこと以外喋らないという感じ。乗っていても、ただ黙々と走るという感じなんだよ」

 

ワゴンR「まあ、車と喋ろうとするご主人も相当変だと、昔から思ってましたけどね。ただ彼は私の横でも、いつも難しい顔していますよ。時々『DSGはこのプログラムではだめだ・・再再再再考察が必要だ』とか『燃費はシリンダーを停止、これはいい、しかし再開時のタイミングは・・・むにゃむにゃ』『今度のタイミングベルトは、交換の必要がないと説明していいものだろうか』とか毎日、難しい顔でひとりごと言っていますよ。この前は『Aufheben Aufheben』と寝言、言ってましたよ。アウフヘーベンってなんですの?」

 

「まあ、大層な言葉だけど大した意味はないよ。それにしても、もう少し僕としゃべってくれてもいいんだけどなあ」

 

ワゴンR「彼は苦しいんですよ。聞いたところ、彼は父親からこんなことを言われたそうですよ。

『これでフォルクスワーゲン家の走る、曲がる、止まるという基本はお前に教えた。しかしこれだけでは今の社会では受け入れられない。次の三つのことを課題として与えるので、一か月の間にレポートをまとめ、提出するのじゃ。

それは燃費 環境問題 おもてなしの心の三つじゃ。これをクリアできて初めてお前は社会の一員として受け入れられるだろう。』

 

なにかヨーロッパって車に対して、いろいろ風当たりが強いみたいですよ」

 

「厳しいしつけを受けたってわけか。それでは課題ができませんとは言えないわな。燃費や排ガス問題でごまかしに走った下地はあるわけだね」

 

ワゴンR「私は会社出る時に『みんなのお役に立つんだよ』と言って出されましたが、彼は『ドイツ社会の一員となり、その責任を果たすのがお前の使命だ』とか言われるんでしょうね。そこらへんが、乗っていて印象の違いになるんでしょう。速度の常用域も違いすぎるので、そこも大きな違いですけどね」

 

「確かになあ。君に乗っていた方が気が楽なんだよ。ゴルフ君は運転していてなにか窮屈なんだよ。おもてなしって言われても、何か頭で考えたおもてなしって感じで、何か違和感があるんだ。

ドリンクホルダーの位置は相変わらず変だし、だいたい間欠式なのかオートなのかさっぱりわからないワイパーもおかしいよね。間欠で常時に設定しても停車すると勝手に間欠になるのはなんでなんだろう。雪が降ってると、勝手に止まると困るんだけど。だいたい雪国では駐車時にはワイパー立てておくことが多いんだけど、事前に操作しないと引っかかって立てられない。邪魔くさいだよね。いかにも頭の固いドイツ人が考えた『おもてなし』という感じで自然じゃないんだよな」

 

ワゴンR「ご主人不満が多いですね。でも基本は気に入ってるんでしょ。ただ私から見ていると、ゴルフに乗っている時は、昔のゴルフの時の運転とは違いますよ。何か車に遠慮してるんじゃないですか。そこがおもしろくないと感じる原因と思いますよ。あんなそろそろ運転していないで、発進だけ気を付けて昔のようにしっかりエンジン回して、きびきびと運転してもいいと思いますよ。だいたいあんな運転していると、直噴だからエンジン、煤だらけになるだけですよ。」

  

「言われると確かになあ。体調も戻ってきたし、壊れたら壊れた時の話だわな。でもあいつはいくら踏んでも6000回転前でギャチェンジしちゃうんだよね」

 

ワゴンR「まあ、レットゾーンは回してもあまり意味ないですしね。安全に気を付けて元気に運転してくださいな。そうすれば彼ももう少し語りかけてくれると思いますよ。でも私はお買い物、お使い車ですので、同じに扱ったらだめですよ。

ああ、それからご主人、彼に乗る時、アイドルストップやオートライト、オートホールド、オートワイパー、バック時の後ワイパーの動き、ミラーの自動下向き、駐車時のミラーの自動折り畳み、一般道でのACC等は、すべてオフにしてますよね。そのせいか、最近、彼の顔つきはずいぶん柔らかくなってますよ」

 

「そうかー。ああいう電子制御が嫌いってわけでもないんだけど、車にとって余計な負担になるものは切ってるんだよ。それに電子部品の耐久性は、ヨーロッパ製品はあやしいもんだからね。安全装備は使うときには使うし、あんまり狭い駐車場に止める時はミラーは畳むけどね。まあ田舎の駐車スペースって、コンビニでもどこでも、必要以上にやたらに広いけどね」

 

どうも、DSGの評判をネットで集めすぎて、運転が委縮していたようです。

昔のような運転をするつもりはないですし、やろうと思ってもできないですが、DSGの特性もつかめてきたので、自分らしい運転を気を付けながらやっていこうと思います。

ドイツ車は、日本では本領を発揮できないので本当の会話はできないかもしれませんが、もう少し車の声が聞こえるように頑張ってみたいと思います。

 

 

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