2019年8月10日土曜日

チェロの弓毛交換、カザフスタンにちょっと感激する巻。

ひさしぶりに、チェロの弓の毛をかえました。
何年ぶりかは、恥ずかしいので書きません。

皆さんは、どんな理由で弓毛を替えますか?


私は・・・・と弓毛を交換する理由を書こうと思ったのですが、よく考えると次のような理由しかありません。

すなわち「毛が切れて少なくなってきた」です。

他は「弓元の毛が黒くなり、その部分だけ引っかからなくなってきた」とかはあるかなあ。
あと「あまりに上達しないので気分転換」というろくでもない理由もありますが。

正直「引っかかりが無くなり、演奏に支障をきたす」という正当な理由で交換したことは、一度もありません(ハハ)。


田舎に住んでいると、気軽に毛替えもできません。
自分の住んでいる県ではできないので、隣県まで高速を飛ばして1時間が必要です。

ちょっと億劫。
そのため、毛が少なくなって「これは、あかんやろう」となるまで、替えないということになります。

ただ今回交換したのは、
「楽器が壊れたので、一念奮起して楽器を購入した東京の楽器店まではるばる持っていくので、そのついでに」
というのが理由です。

今まで、弓毛を交換しても、特に感慨はありませんでした。

いつも、いやというほど松脂をつけて「ようやく音が出るわい」という感じ。「いやあ、いい音になったぞ」とか「よく引っ掛かるようになった」とか感じたことないです。

ところが今回は違いました。

弦に対する引っ掛かりの密度が多くなり、最後まで細かく細かく弦をとらえていく。とてもいい感じです。
弓毛を替えて、初めて「よかった」と思いました。

聞くとカザフスタンの毛を使用しているとのこと。

今まで、あまり産地を意識したことは無く、
大体、弓毛交換は、どこでも、グレードが2か3段階に分かれており、いつも真ん中か、良いほうを頼んできただけです。
産地はモンゴルが多かったのかなあ。カザフスタンというのは初めてです。といっても、カザフスタンのイメージもわきません。「草原」「柔道」ぐらいかなあ。

弓毛も追及していくと深い世界がありそうですが、それを論ずるには、あまりに私には経験がありません。

ただカザフスタン恐るべしと感じましたので、書いてみました。

尚、替えてもらったのは目黒にある「シレーナ」さんです。



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