ゴルフに30年乗っていたおじさんが、軽自動車を購入する巻①

家の車はトヨタのスパシオ君でした。

子供の送迎や買い物など活躍していましたが、就職した娘が「私、この車使う」と言い出しました。
まあね、古い車だが使いなさい。しょぼいが就職祝いだという感じですね。

ところが、そうなると家の車は「ゴルフ君」一台となり具合が悪いです。地方では「一家に一台」ではなく「一人に一台」ですからね。

というわけで、「動けばいいわい」という感じで、軽自動車を探すこととなりました。

ところが、軽自動車の中古って高いんですね。
あちこち見て歩いて、結局、スズキのワゴンＲ (mh23s ただのFX)にしました。

2008年式　８万キロ、10年落ちの車です。

点検整備は一通り、こすり傷やサビなどで目立つものはなし、エンジンルームの清掃、ブレーキパット、ブレーキローター、バッテリー、エアコンフィルター、エアフイルター、プラグ、エンジンオイル、オイルフィルター、ワイパーブレード等は新品と交換済みでした。(プラグとオイルフィルター以外は、自分で確認しました)

年式の割に値段設定が高めなので、なかなか買い手がつかず中古屋さんのお姉さんに、よく磨いてもらっていた様子があります。室内展示のお店なので、車が傷まないのはいいんですがね。


乗っての感想は
「これで十分・・」でした。

ワゴンＲ　ＦＸ　

今の軽自動車は、どれも前面が強面君が多いです。
私はこの当時のワゴンＲのシンプルさが好きですけどね。

室内は広く、視点も高く、運転感覚も普通車とほとんど同じ。
大人４人が座ることに関しては、我がゴルフ君よりも余裕がある。シートもそれなりに厚みがあり、座り心地それほども悪くない。たいしたもんである。

スピードメーターは140㎞までしかないが、たぶん高速で長距離移動はしないので、これでいいんでしょう。

 (ゴルフは260㎞まで刻んであります。これはこれで日本では無駄ですね。)

回転計もないが、反対に、私はＡＴ車に回転計がある理由がいまだにわかりません。勝手にシットアップしていくのに、何故必要なのでしょうか。

なにより、運転していて案外おもしろい。これで足回りを洗練させて、エンジンがもう少しきれいに回ったら、気持ちの良い車となるだろう。トヨタでは味わえなかった感覚である。

普通に買い物をし、たまに婆さんを病院に連れて行くような日常生活に、これ以上の車は必要ないですね。なにより維持費が安いのがありがたい。

売れるわけである。


ただ、軽自動車ではだめな面は、確かにある。

まず軽自動車に乗っては、いけない職種の方はいるだろう。「なんだ、軽自動車に乗っているのか」と思われるとまずいという方ですね。

また、安全性を重視される人は乗らないですね。

よく軽自動車とトラックが正面衝突し、軽自動車側は死亡、トラック側は軽傷という新聞記事は、日常的に目にする。(この前、トラックと医者の乗ったポルシェが衝突し、医者は助かりトラックの運転手は死亡という事故があった。そんなこともあるんですね)

燃費や馬力の制約の中、鉄板を精一杯延ばし、広い空間を確保しているわけだから、どう頑張っても限界がある。

軽自動車を自分の子供や、家族ずれには、勧められません。

第三に、高速走行の多い方はやはりだめでしょうね。
軽自動車で追い越し車線に出るのは、一種の「決断」が必要です。いくら踏み込んでも速度が乗らない、そして高速域での頼りなさは、ゴルフ君では全く感じなかった感覚です。


現在の私は、以上の項目からは全く離れた状態ですので、ワゴンR君を愛用しています。

近くのコンビニに行くには便利、便利。

犬と近所を散歩すると、三台ぐらいは初期型のワゴンRをみつけられます。コンディションもよく、先日はおばあさんが、雑巾でフキフキしていました。お年寄りの足なんですね。

ゴルフ君「オイ、おいらにはのらねーのかよ(怒)　駐車場でほこりまみれだぞ」